年明けから始める空き家整理対策|放置リスクを減らす第一歩

目次

はじめに|「そのうち何とかしよう」が最大のリスクを生む

相続や住み替え、家族構成の変化によって空き家を所有することになったものの、

  • 「仕事や家庭が忙しくて、空き家に手を付けられていない」
  • 「何から始めればいいのか全く分からない」
  • 「売るか残すか貸すか、決めきれずに時間だけが過ぎている」
  • 「遠方にあるため、管理に行くのも大変」
  • 「思い出の詰まった実家を手放すことに踏ん切りがつかない」
  • 「費用がどれくらいかかるか分からず、動けない」

といった理由で、空き家をそのままにしている方は全国に非常に多く存在します。

総務省の調査によると、日本の空き家は約850万戸に達し、7軒に1軒が空き家という深刻な状況です。そして、その多くが「対処したいが動けていない」という状態にあります。

しかし、空き家は放置すればするほど、負担とリスクが雪だるま式に増えていく資産でもあります。

「まだ大丈夫」「今すぐ困っているわけではない」という考えが、数年後に取り返しのつかない問題を生むケースが後を絶ちません。

この記事では、空き家所有者の方に向けて、

  • 空き家放置の具体的なリスク(法的・経済的・社会的)
  • なぜ年明けが空き家整理の最適なタイミングなのか
  • 空き家整理と売却・解体の関係
  • 買取を活かしてコストを抑える具体的な方法
  • 実際に行動を起こすための段階的なステップ

を、実践的かつ分かりやすく詳しく解説します。


空き家を放置することで起こる深刻な6つのリスク

リスク1:建物の劣化が加速し、修繕費が膨大になる

人が住まなくなった家は、想像以上のスピードで劣化が進みます。

空き家が急速に劣化する理由

  • 換気不足:窓を開けないため湿気がこもり、カビや腐朽菌が発生
  • 温度変化:エアコンを使わないため、夏の高温・冬の低温で建材が劣化
  • 雨漏りの放置:気づかないうちに屋根や外壁から雨水が浸入し、柱や梁が腐る
  • 害虫・害獣被害:シロアリ、ネズミ、ハクビシンなどが住み着く
  • 水道管の破損:冬の凍結で配管が破裂、気づかず水漏れが続く
  • 雑草・樹木の侵食:根が基礎を傷め、枝が屋根や外壁を損傷

「今は問題なさそう」と思っていても、わずか2〜3年で、

  • 屋根の修繕:50万円〜150万円
  • 外壁の塗装:80万円〜200万円
  • シロアリ駆除・被害修繕:100万円〜300万円
  • 水回り全面改修:150万円〜400万円

といった高額な修繕費が必要になるケースが非常に多く見られます。

早期に整理・売却・活用を決断していれば避けられた費用です。


リスク2:固定資産税・維持管理費の継続負担

空き家を所有しているだけで、毎年確実に発生する費用があります。

費用項目年間費用の目安備考
固定資産税・都市計画税10万円〜50万円立地や評価額によって変動
火災保険2万円〜5万円空き家専用保険は割高
水道・電気基本料金2万円〜4万円使わなくても基本料金は発生
庭木の剪定3万円〜10万円年1〜2回の作業が必要
雑草除去1万円〜3万円年2〜3回の作業が必要
定期巡回・清掃5万円〜15万円業者に依頼する場合
合計23万円〜87万円/年10年で230万円〜870万円の負担

これらの費用は、空き家を所有している限り永続的に発生します。10年間放置すれば、数百万円の出費になります。


リスク3:特定空家に指定されると税金が6倍に

2015年に施行された「空家等対策特別措置法」により、管理が不十分な空き家は特定空家に指定される可能性があります。

特定空家に指定される条件

  • 倒壊の危険性がある
  • 衛生上有害である(ゴミの放置、悪臭など)
  • 景観を著しく損なっている
  • 周辺の生活環境を害している

特定空家に指定されると、

  • 固定資産税の住宅用地特例が外され、税金が最大6倍に
  • 自治体から改善命令が出される
  • 従わない場合は50万円以下の過料
  • 行政代執行で強制的に解体され、費用を請求される

実例:固定資産税の変化

  • 通常:年間12万円
  • 特定空家指定後:年間72万円(6倍)

この負担増は非常に大きく、多くの所有者が慌てて対応に追われることになります。


リスク4:管理責任と近隣トラブル

空き家の所有者には、管理責任が法的に課されています。

空き家が引き起こす近隣トラブルの例

  • 雑草や庭木が隣地に越境する
  • 枯れ葉やゴミが飛散する
  • 害虫・害獣が近隣に被害を及ぼす
  • 不審者の侵入や不法投棄の温床になる
  • 外壁や屋根が崩れて隣家を損傷する
  • 放火のリスク

こうした問題が発生した場合、所有者として、

  • 近隣への謝罪と対応
  • 損害賠償責任
  • 精神的な負担

を負うことになります。

実際に、「空き家の屋根が崩れて隣家の車を損傷させ、数百万円の賠償請求を受けた」という事例もあります。


リスク5:売却価格の下落と選択肢の減少

空き家の状態が悪化するほど、不動産としての価値は下がり続けます。

空き家の状態と売却価格の関係

経過年数建物の状態売却価格の目安選択肢
0〜2年良好土地+建物価格(高値)中古住宅として売却可能
3〜5年やや劣化土地+建物価格(減額)リフォーム前提で売却
6〜10年劣化が進行土地価格のみ(解体前提)解体して更地売却が主流
11年以上著しく劣化土地価格−解体費用買い手がつかない可能性も
特定空家指定管理不十分大幅減額、または買い手なし行政代執行のリスク

放置すればするほど、

  • 売却価格が下がる
  • 買い手が見つかりにくくなる
  • 解体が前提になり、費用負担が増える
  • 最悪の場合、「売れない資産」になる

という悪循環に陥ります。


リスク6:相続時に子どもや親族に負担を残す

現在空き家を所有している方が亡くなった場合、その空き家は相続人に引き継がれます。

しかし、

  • 子どもは遠方に住んでおり、管理できない
  • 親族間で「誰が引き継ぐか」で揉める
  • 相続放棄をすると、他の財産も放棄することになる
  • 空き家だけを放棄することはできない

といった問題が発生します。

「自分が生きているうちに何とかしておく」ことが、次の世代への最大の配慮です。


なぜ「年明け」が空き家整理の始めどきなのか

理由1:気持ちと時間を確保しやすいタイミング

年明けは、

  • 年末年始の休暇で生活リズムが落ち着く
  • 「今年こそは」という前向きな気持ちが生まれやすい
  • 年間の予定を立てやすい時期
  • 相続や実家問題について親族で話し合う機会がある

という特徴があります。

「そのうち」「いつか」と先延ばしにしていた空き家問題に向き合う、絶好のタイミングです。


理由2:不動産市場の動き出しに間に合う

春以降(3〜5月)は、

  • 転勤・進学に伴う住み替え需要
  • 不動産売買の繁忙期
  • 解体・建て替え工事の本格化

が起こる時期です。

1月から空き家整理を始めておくことで、

  • 春の不動産繁忙期に売却に出せる
  • 売却・解体の検討をスムーズに進められる
  • 業者の予約が取りやすく、費用も抑えられる

という大きなメリットがあります。


理由3:相続税の申告期限を見据えた計画が立てられる

相続で空き家を取得した場合、相続税の申告期限は相続開始から10ヶ月です。

1月から動き出すことで、

  • 空き家の価値を正確に把握できる
  • 売却して現金化し、相続税の納税資金にできる
  • 小規模宅地等の特例など、税制優遇の適用を検討できる

といった計画的な対応が可能になります。


空き家整理と売却・解体は切り離せない関係

整理されていない空き家は大幅に評価を下げる

不動産を売却する際、家の中に物が残ったままの状態では、

  • 内覧時の印象が非常に悪い(暗い、汚い、狭く見える)
  • 建物の状態が正確に確認できない(床下、壁、天井の傷みが不明)
  • 買い手が「片付けの手間がかかる」と敬遠する
  • 「残置物処理費用を値引きしてほしい」と交渉される

といった理由から、査定額が50万円〜100万円以上下がることも珍しくありません。

逆に、残置物を綺麗に片付け、ハウスクリーニングまで済ませた状態であれば、

  • 明るく広く見え、印象が良い
  • 買い手がすぐに住めるイメージを持てる
  • 建物の状態が明確で、安心して購入できる
  • 値引き交渉の余地が減る

という効果があり、査定額が上がります。


整理が進むと次の判断がしやすくなる

空き家整理を進めることで、

  • 建物の傷み具合が正確に分かる(修繕が必要か、解体が妥当かの判断材料)
  • 修繕・解体の費用見積もりが取れる
  • 売却・賃貸・活用の方向性が明確になる
  • 売却に適したタイミングが見える

など、次の一手を冷静に考えやすくなります。

整理は、売却や活用を決めるための準備段階であり、必須のプロセスと言えます。


買取を活かして空き家整理のコストを大幅に抑える方法

空き家の中には「価値のある物」が予想以上に眠っている

長年住まわれていた家には、

  • まだ十分使える家具・家電
  • 生活用品のストック(未使用の日用品、食器、調理器具)
  • 趣味性のある品(骨董品、絵画、レコード、書籍、楽器)
  • 農機具・工具(田舎の実家に多い)
  • 貴金属・着物(タンスの奥に眠っている)

などが多く残っていることがあります。

これらをすべて「ゴミ」として処分してしまうと、処分費用が数十万円単位でかさむだけでなく、本来得られたはずの買取収入を逃すことになります。


空き家整理で買取できる主な品目

有限会社甲田運送では、空き家整理に伴う幅広い品目の買取に対応しています。

品目カテゴリー具体例買取可能性
家電冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビ、電子レンジ製造5年以内なら高確率
家具タンス、食器棚、テーブル、椅子、ブランド家具状態が良ければ可能
骨董品・美術品掛け軸、陶器、絵画、版画、壺専門査定で高額買取の可能性
農機具・工具耕運機、チェーンソー、電動工具、手工具動作すれば買取可能
楽器ピアノ、ギター、三味線、尺八状態次第で高額買取
レコード・CDコレクション、希少盤まとめて査定が有利
カメラ・オーディオ一眼レフ、オーディオ機器ブランド品は高価買取
書道具・茶道具硯、筆、茶碗、茶釜専門知識で適正評価
古銭・切手記念硬貨、古い紙幣、コレクション切手プレミア価値があれば高額
貴金属・宝石指輪、ネックレス、時計重量・ブランドで査定
着物・帯正絹の着物、帯、和装小物状態が良ければ買取可能
書籍古書、美術書、専門書希少本は高額買取
日用品ストック未使用の食器、タオル、洗剤新品同様なら買取可能

買取を併用した空き家整理の実例

ケース:築40年の一戸建て空き家(相続後3年放置)

項目金額
残置物処分費用-180,000円
大型家具搬出費用-50,000円
庭木・雑草除去費用-40,000円
ハウスクリーニング費用-30,000円
小計(費用)-300,000円
家電買取+18,000円
家具買取+25,000円
骨董品買取(掛け軸・陶器)+70,000円
農機具・工具買取+35,000円
レコード・CD買取+12,000円
着物・和装小物買取+20,000円
古銭・切手買取+8,000円
小計(買取)+188,000円
実質負担額112,000円

この例では、本来30万円かかる空き家整理が、買取を活用することで実質11万2千円の負担で済み、約19万円のコスト削減につながりました。

「田舎の家だから売れる物はない」と思っていた所有者が、予想外の買取金額に驚かれるケースは非常に多くあります。


買取を併用するメリット

項目メリット
費用面整理・処分費用を大幅に削減
手間面仕分け・査定・搬出をまとめて対応
時間面一度の作業で買取と処分が完結
気持ち面大切に使われてきた物が次の持ち主に渡る満足感
環境面リユースによる環境負荷軽減

「処分するしかない」と思っていた物が、コスト削減と環境保全の両方につながります。


実際に行動を起こすための5つのステップ

「何から始めればいいか分からない」という方のために、段階的なステップをご紹介します。

ステップ1:現状把握(まずは見に行く)

  • 久しぶりに空き家を訪問してみる
  • 建物の外観、内部の状態を確認
  • スマートフォンで写真を撮影
  • 残置物の量を大まかに把握

この段階では、何も決断する必要はありません。まずは「現状を知る」ことが第一歩です。


ステップ2:専門業者に相談(無料相談を活用)

  • 空き家整理・買取業者に連絡
  • 撮影した写真を送って概算見積もりを依頼
  • 不動産業者に売却査定を依頼
  • 解体業者に解体費用の見積もりを依頼

複数の業者に相談することで、全体像が見えてきます。


ステップ3:方針を決める

業者からの情報をもとに、

  • 売却する(中古住宅として、またはリフォームして)
  • 解体して更地で売却する
  • 賃貸に出す
  • 自分や親族が住む・活用する

といった方針を決めます。

迷う場合は、「まず残置物整理だけ先に進める」という選択も有効です。


ステップ4:残置物整理の実施

方針が決まったら、残置物整理を進めます。

  • 重要書類・貴重品の確保
  • 買取できる物の査定
  • 処分する物の搬出
  • 清掃

有限会社甲田運送では、立ち会い不要での対応も可能です。遠方の方でも安心してご依頼いただけます。


ステップ5:売却・解体・活用へ進む

残置物整理が完了したら、

  • 不動産売却の手続き
  • 解体工事の実施
  • リフォームして賃貸に出す

といった次のステップへスムーズに進めます。

有限会社甲田運送では、不動産業・解体業も自社で行っているため、残置物整理から売却・解体までワンストップで対応できます。


ワンストップサービスで安心して任せられる理由

有限会社甲田運送では、

  • リユース事業(買取・販売)
  • 運送事業(重量物の搬出・運搬)
  • 清掃業(ハウスクリーニング)
  • 内装業(原状復帰工事)
  • 不動産業(売却の仲介・買取)
  • 家屋解体(解体工事)

をすべて自社でワンストップ対応できるため、

項目メリット
窓口一つの会社に全て相談できる
スケジュール整理→売却→解体の流れを一貫管理
費用トータルコストが明確
品質一貫した責任体制で抜け漏れがない
安心感「全部任せられる」という安心
時間短縮複数業者を探す手間が省ける
トラブル回避業者間の責任の押し付け合いがない

という大きなメリットがあります。


よくある質問

Q1:まだ売却するか決めていないのですが、相談できますか? はい、もちろんです。「どうすべきか迷っている」という段階でも、まずは現状を確認し、選択肢をご提案いたします。

Q2:遠方に住んでいて立ち会えないのですが対応可能ですか? はい、立ち会い不要での対応が可能です。作業報告を写真付きで丁寧に行います。

Q3:費用はどれくらいかかりますか? 建物の広さや残置物の量によりますが、買取を併用することで大幅にコストを抑えられます。まずは無料見積もりをご利用ください。

Q4:古い家で買取できる物はないと思うのですが? 意外と価値のある物が見つかるケースは非常に多いです。骨董品、農機具、工具、レコードなど、専門知識で査定いたします。

Q5:庭木や雑草も整理してもらえますか? はい、庭木の伐採、雑草の除去も対応可能です。敷地全体を綺麗にすることで、売却時の印象が大きく変わります。


まとめ|空き家整理は将来の安心と資産を守る行動

空き家を放置することは、

  • 年間数十万円の維持費負担
  • 建物劣化による修繕費の増大
  • 特定空家指定で税金が6倍に
  • 売却価格の下落
  • 近隣トラブルと管理責任
  • 次世代への負担の先送り

といった多重のリスクを抱え続けることにつながります。

  • 年明けから動き出すことで時間的・精神的余裕が生まれる
  • 整理が売却・解体・活用の判断材料になる
  • 買取を活かせば大幅なコスト削減が可能
  • ワンストップサービスで安心して任せられる

空き家整理は、単なる片付けではなく、これからの暮らしや資産を守り、次世代に負担を残さないための重要な行動です。

「何から始めればいいか分からない」という段階こそ、相談のタイミングです。将来の不安を少しでも減らすために、まずは空き家整理から考えてみてはいかがでしょうか。

有限会社甲田運送では、空き家の残置物整理から買取、売却、解体まで、ワンストップで対応いたします。運送事業で培った車両・倉庫の活用により、ランニングコストを抑え、その分を高価買取に還元しています。また、不動産業・解体業も自社で行っているため、売却から解体までの一貫したサポートが可能です。

まずはお気軽にご相談ください。

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